ニューロ・ゼン茶院派（茶室を模した電脳内の隔離空間で対話をもって悟りを見出す、というニューロ・ゼンの一派）の分派、小茶院（しょうさいん）派の当主。
茶院派が思索を中心とした「静」の思想を持つのに対し、小茶院派は思索を現実世界に「現出」させるための実践をも含む「動」の考えを持つ（早い話、事業として耐魔・お祓いの類を行うわけだ）。
正直ニューロ・ゼンに宗教も分派もなさそうなものだが、そこはニューロエイジ、それなりの理論ともっともらしさ、つまり「スタイル」があればカルト教団程度は簡単に作れるのである。

カルトと違って小左院をはじめとする少数の幹部が「ホンモノ」であるため、檀家（会員・顧客）がそれなりにつき、複雑な数式で構成されるまじない札も（多種多様な様式が混じっているが）効果がある、と評判である。
もう少しまともに事業をすれば儲かりもするのだろうが、小茶院本人を始め、宗派として最小限の金銭で修行の実践をしているのと、どうしても「カルト」のイメージをぬぐいきれないため、見入り的にはトントン程度らしい。

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