"The Finalist"、すなわち「決勝進出者」、そして決勝で優勝者に敗れた者。
彼はＮ◎ＶＡジュニア選手権３年連続ファイナリストになり、３年連続で同じ相手─天鵬院悠羽─に敗れた。
彼にとって不幸だったのは、彼が剣士の家の出で、同じ相手に３度敗れることが、何事にも代えがたい屈辱と一族に受け取られてしまうことだった。
彼は名を名乗ることすら許されず、ストリートに放り出された。幸い、剣の腕はストリートでも通用する業だった。
瞬く間にストリートの暮らしに適応し、それまで将来を嘱望されていた剣士は、深い闇の剣気を孕む荒事屋になった。
彼は強くなった。技量は学生の時分の数倍に達し、時に剣気のみで敵を退け、才能の片鱗は見よう見真似で流儀に伝わった奥義の片鱗を見せている。
彼女と再び剣を交えたい。そう思うこともある。だが人権団体の代表に納まり、ともすれば多くの護衛を従え、事情を知らぬ相棒の<ruby><rb>狙 撃 銃</rb><rt>ThunderBolt</rt></ruby>に打ち抜かれる危険性を考えると、もはや適わぬ夢なのかもしれない。

経験点消費：15
達成値最大：〈運動〉〈白兵〉〈点穴〉：【理性】【生命】絵札２４
（Ｃリンク＋ガルーダ＋ＪＪＦで能力値７＋２＋３＋２＋絵札１０）
ダメージ斬＋４＋２＋手札２枚

想定ブランチ：不殺（彼は本質的に人殺しになれない、なぜなら彼の剣もまた、活人の流れを汲む（だから奥義が[気絶]を選択できる〈点穴〉なのだ）のだから）