DVDは「CD」か

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CDが「CD(ニューロタングとして)」でDVDが「CD」じゃないのはなぜかって、TNRの時代にはDVDがエッジだったからに決まってる。
プレイステーション2の発売日が2000/03/04。そしてその少し後になる00年末あたりからDVD−ROMの生産実績が上がってきている(参考資料
つまりDVDの普及期は概ね2000年だ、と仮定できる。
一方、TNR発売は1998年8月14日(奥付参考)、遡ること1年3ヶ月の時点である。この当時は明らかにDVDは「未来のメディア」であり、「CD」ではなかった。
そういう理由でニューロタングでは「時代遅れ」=「CD」というのが近未来っぽい響きだったわけで。
ちなみにTNR時代では「ディスク」というメディアが主流で、大きさはMD程度、容量100クリス(400MB)だった。(ナイフ・エッジでは新曲がWEB経由でディスクにダウンロード販売、という描写もある)。
当時は「書き換えと増設の簡単なディスクが400MBも容量を持っている」というのはありえない(CDが概ね150クリス程度の容量の時代だ)から、これも近未来的なテイストの一つだった。つまり「CD」の居場所はもう「ディスク」に取って代わられてるんだ!という、そんなイメージ。
しかし時代は2007年になると、1500円も出せば親指の爪ほどの大きさのmicroSDに250クリス(1GB)のデータが入り、最新型のHDDにはもっと天文学的な…えーと、25万クリス(1TB)なんてのもある。CDは文字通りCDになったが、動画はストリーミングでウェブから手に入れられるし、次世代ディスクメディアが権勢をかけて勝負していてDVDもCDになっちまった。音楽はダウンロード販売で直接プレイヤー(iPodに代表されるシリコン・オーディオ)にダウンロードするのがデフォルトになっちまったしな。
かくてDVDはエッジでもなんでもなくなったが、TND発売時代はDVDをCDというには次世代のメディアの在り方が見えなかった(ちなみに今のエッジはiPod miniがnanoになったような、記憶媒体の磁気メディア→シリコンメディア化だと思ってる)。そして手の届く近未来をエッジにしている限り、いつかそれはCDになっちまうというなんていたちごっこな世界!なんで、社長は結局「CD」とかのニューロタングを狩ったんじゃないかと思っている。現代を揶揄して近未来っぽいテイストを出しても、すぐに陳腐化してしまう、と判断したのかもしれない「CD」という言葉自体が「CD」。
俺はそういうところでロートルでアーサーでCDなのが好きだから、ニューロタングは生活上に溶け込むように使ってるけど。
「2秒で終わらせます」とか「その理由は3つあります」とか(後者はニューロタングじゃないだろう)。

(N◎VAが永遠の近未来、つーならTND時点では光ディスクは絶滅していて、全てシリコンメディアのROM/RAMで足りている気がする。ディスクが「表面に傷が付いたらアウト」なんだから、そんなヤワなメディア、使わないだろう…。で、今DVDでやってる映画やゲームは全部ストリーミング配信。N◎VA全戸に光回線を束ねた程度の遅延のない占有帯域(多分Gbps単位)が確保されてて、メディアを買うとか考えてない。ストレージも全部WEBストレージで、ハードの提供会社がテラバイト幾らとかいう単位で提供してくれるとか。速度も今のHDDより帯域が速いはずだから、問題ないはず)。
余談だが「CD」はのろま・グズという意味もある。当時はせいぜい24倍速読み込みってフレコミもあったと思う(今でも48倍速が限界か?)が、その元になる「等倍」が150K/sec…ニューロエイジ的に言うと、概ね0.0073クリス/2秒だ。
つまりもともとは読み込みが遅かった、なんとか現代に適応するためにn倍とかいう技で対応しているセコい技術、という意味も「CD」にはあった。
まだそういう意味では多分DVDは「CD」じゃない、と言うこともできるかもしれない。
元ネタ:mixiのこの記事