(魔法少女のポスターを指差して)あれは二次元の嫁な。
「はぁ」
(ショーウィンドーにあるポスターの魔法少女のフィギュアを指して)こいつは「ある意味三次元」な嫁な。
「まぁ、そうですね」
でまぁ三次元の嫁っつーたら社会一般的に配偶者なわけだが。
そこで、だ。いわゆる君の嫁を思い浮かべて欲しいわけだが、その脳裏に浮かんだ嫁ははたして何次元の嫁なんだっ!?
…というところから壮大でもないバカ独り言が始まるわけですよ。今日の帰りとか。
「ニュータイプは3次元空間把握能力があるって言いますから、我々オールドタイプはやっぱりそれ以下・・・2次元とか1次元とか0次元とか」
そりゃ萌えようと思えば旧世代の漫画にいかにもありそうなコンピュータが吐き出すパンチングテープやスカラー量の数字にも萌えられるかもしれんがそれはどうだろうか。
大体オールドタイプが2次元でしか脳内に嫁を描けないとしたら、せっかくリアル嫁を貰ってるにも関わらず脳内では結局2次元でしか把握・記憶できてないことになるぞっ!?
「はっ、つまり人類はすでに革新を終えていると…」
つーかニュータイプ論から離れたまえよ。
これはまだ仮説の段階だが、意識の中にいる嫁を平面的にとらえたり、立体的にとらえたり、さらには時間軸を含めた動きを加えて認識するためには、それに応じた入力=情報量が必要だと思うわけだ。
「つまり壁紙に萌え絵を設定するだけだと静止した2次元でしか思い描けないが、毎日アニメを舐めるように何回も見たり、フィギュアやコスプレを360度ぐるぐると見つめていれば脳内でも三次元的に把握できると」
まぁそういうことだな。もっとも3次元把握するには三次元の二次元投射である3DCGを回転させてみてもいいかもしれないな。
で、ここで初音ミクをとりあげてみる。
これが静止画
これが動画
[nc:sm4438002:320:220]
動画だと静止画ではわからない横向きとか後ろ姿とか髪の揺れからぱんつの模様までわかるわけだ(この動画で見えたかどうかは未検証だが)
「なるほど」
で、この動画を見てから適当に「2次元媒体の成人向け初音ミク同人」を読み漁る。
無論ここでは例示を控えるが…まぁ適当に探せばいくらも見つかるだろう。
「と○のあなで買ってきました…なんでこんなに妄想できるんでしょうね?」
彼らはそれだけ能力が高いのだと思え。でまぁそれを熟読すると、面白いことに二次元媒体から譲歩を得たにも関わらず、「三次元の初音ミクがあんなことやこんなことになる」光景が思い浮かぶ。これは従前の三次元動画把握で、君の脳内にあった三次元のミクが二次元の情報で上書きされた結果だ。
「ぶはっ」
鼻血吹いたとかいう気かっ! …さておき、つまり嫁とは情報ではあり、君の嫁とは君の情報により統合された固有の存在である、ということが結論できる。
今君が想像したような彼女は、基本的に他の誰とも違うオリジナルなものなわけだ。