1/30夜にNeuro/CrowDの今後を考える会があるそうなのですが、音声チャットとのことで環境上参加しづらいところもあってBlog記事、という体裁で意見を書いていこうと思います。
ちょっと長い上に意見垂れ流しになってしまいますがご勘弁ください。
[自分の立ち位置]
Neuro/CrowD的にはユーザー
コンテンツをスクレイプしてiPadにダウンロードするアプリ(TNXActManager)を作成、頒布。
コンテンツ情報の提供は最初RizaSTAR側でやっていたが、まだら牛様のご厚意で定義ファイルを作成していただいている関係。
直接の面識とかないのにありがたいことです…
プレイ記録はBlog記事に毎回起こしてるはずなのでご参考までに。
[レジュメに関するレスポンス]
1.当初の立ち上げ目的と、その達成度合いの検討
・シナリオ供給の場
正直、自分はシナリオ供給してもらわないとRLができない(シナリオがうまく構築できない、発想がうまくいかない)ので、RLとしての弾を持てる、という意味ではすごい貴重な手段として活用させていただいてます。PL/キャストの幅が広くない(ワンオフで作るキャストは多くない)プレイグループなので、往々にして「導入調整しづらいキャストしかないPLがRLをやる」みたいなところもあり、そういう部分でも助かってます。
わりとヘビー気味のユーザーですが、極少人数用や、プレイグループの肌に合わないやつはぷれいしていない感じでしょうか。
・シナリオ製作者へのフィードバック文化の活性化
実際どれだけ機能してるかわからないし、隠れプレイヤー(報告をしない卓)は一定量以上あるのかなーという印象。自分は努めて一報、Blogでの二報の体制で感想とエラーをフィードバックするように努めますが、これがどこまで浸透してるかはわからない。ないよりは断然フィードバックは増えてると思うけど、もっと多角的なレスポンスひつようなのかなーと。
プレイしたらボタン1個押してイイネ!的なことができるようになると、もっと敷居下がるのかな。と。
・ファン活動を行う母数の増加
「知られてない作者のアクトが世に出る」みたいな効果というか、シナリオ作成者の名前が表に出るような効果はあると思うのですが、母数自体は増えたのかどうかよくわからない感じです。同人誌にまで手を出してない人(同人誌のためにイベントに出向く層はたいして広くないでしょう)が、それらのシナリオの作者に触れる機会が増えた、という意味で、多くのプレイヤーが「知らなかった母数を知る」効果はあるのかな、と考えてます。
・なぜ手間のかかるPDF化作業を挟む形での投稿としたのか
アプリ作る側としてはフォーマット化されたベタテキストのほうがいいのですが(笑)、実際に見る場合はPDFでフォーマット化されてたほうが断然ありがたいです。
情報を見る、という作業に限って言えば、横に長くなるベタテキストを手繰るより、項目ごとにフォーマットされたSSS方式に近い書式はほんと助かりますね。
この手間を惜しまないのが成功の秘訣のように感じます。
個人的にはこの手間を省くようなツール(アクト情報を組み立てると、PDFを出力できるようなアプリ)を作りたいものです。
2.現状把握
・ユーザーからのニーズ度合い、利用意識
利用意識としては無料で遊べるシナリオ集で、質的にはどうしても玉石混交になる、という感じなのではないでしょうか、プレイグループによって合う/合わないもあると思いますし。
一方でこの規模のアクトが揃ってる、という数の面では随一で、ここを知っておけば当面アクトのネタに困らない、という面はあると思います。
個人的にはあるばがるど氏、SONE氏、ソエジマ氏のアクトをRLしたりプレイしたりする機会に多く接することができるのはNeuro/CDあってのおかげだと思ってます。世界が広がって楽しいです。
・投稿者からのニーズ度合い、利用者意識
(投稿レギュレーションを守れば)PDF化の手間を投げられる、という点での利便性、ニーズはあると思います(もちろん、その分運営側の手間が増えていくわけですが…)。
また、一定程度のレスポンスが得られる(個人でDLすると利用者にリーチしにくいし、レスポンスも得られにくい)という点での利用価値を感じている投稿者も少なからずいるのではないかと思います。
・シナリオ集積場としてのニーズ、価値は? 他システムでは?
シナリオ集積場としてのニーズや価値はあるんだけど、例えばこれをどう公式のサイクルに組み込んで成功させていくか?というのは課題になると思います。
他システムで同様なことができるかどうかは、いわゆるSSS的な「プレイヤーが標準フォーマットとして感じることができる公式シナリオ集がある」「テキストでの記述フォーマットが整ってる」かどうかにかかってくるのだと思います。やろうと思えばF.E.A.R.系のシステムは大概できると思いますが、シナリオごとにキャラクターが三々五々集まって、という展開にしやすいシステム(バラバラのシナリオを集積する価値があるシステム)というのはそんなに多くないのかもしれません。
モノトーンミュージアムとかブレイド・オブ・アルカナあたりはキャンペーン志向薄い印象があるので向くかな・・・?
あとはプレイグループの熱量でしょうか。自分が観測できる範囲、で見ると、N◎VAが圧倒的なんですよね。これは自分がTNR時代からわりとコアに近いプレイ集団に絡んできた、という履歴によるものでしょうが(ブレカナとかアルシャードとかもやってたんですが)。
・より発展させたビジョン、アイデアを持つ人はいないか?
「実行力が伴うか?」という1点において、いまのところまだら牛さんに勝てる人はそうそう居ないと感じます。
央華封神第三版のような「プレイグループが引き取って発展する」システムの前例もないではないですが…。
3.問題点
・運営コスト。長期的運営において、個人の奉仕に依存したスタイルは好ましくない
同感です。そして同感であるがゆえに、前述した別のビジョンやアイディア(例えばBorn2Killの投稿サイトであるとか、アクトそのもののビルドツールに作成であるとか)がないではないのですが、維持管理コストを考えると責任が持てないのが個人的な実情です。
・他者の問題へ土足で踏み込む行為としての問題点。本サービスが「あること」そのもののデメリット
考えすぎかな、という印象を持ちました。ネットを通して「こういうのありますよ!」という宣伝が、実際のコンテンツ力と伴って存在するだけで、取捨選択することを妨げるくらい踏み込んでる、という印象は持ちません。そもそも宣伝の幅を考えるとリーチできてない層だってたくさんあると思うんですよね…
・安定運営を維持する手段はあるのか?
運営に関するコストをどう回収するのか(マネタイズできるのか)、それを実践するだけの(軌道に乗せるだけの)リソースが存在するのか?というところになると思います。もちろん、あふれる情熱でサポートすることもできると思いますし、たとえばイラストつき実本化、電子書籍化(作者の許可は取らないといけないでしょうか)による収益でNeuro/CrowDを存続発展させるという方策も取れると思います(TNXActManagerを広告モデルなり、付加価値つき有償アプリで動かしたい、という希望はないでもない)。
問題は前述したとおり、そのリソースがどこにあって、どのようすればいいのか?という具体的な手段は僕にわからないし、今のところ見えてないところですね。
・業界から見て、本当に価値がある試みなのか? 存続させる事で今以上の展望が望めるのか?
F.E.A.R.社(鈴吹社長)からお声がかかって現状どうやってるのか?という話をしたことがあるので(このときもまだら牛様の仲介でした、ありがとうございます)ので、業界としては興味があるし、価値がある試みなのだと思います。
(TNXActManagerに関しての部分含めて)抱えてる問題意識としても上述の通りで、リソース(資金と人材)とビジョン(成功するためのビジネスモデルと方向)がないと難しい(闇雲にやって失敗していい類の問題ではない)という印象でした。
このコンテンツは存続させる(ペースは別にSSSほどでなくてもいいし、新規参入組のことを考えると「維持」レベルでいい)べきだし、そうすることで例えば新しいサプリメントや(イブキシナリオやシキガミシナリオやコモンシナリオが増えることが期待できる唯一の場だと思ってます)し、NOVAの次の版ができた時にも、必ずや同じ仕組みがあったほうが感謝されるだろうと考えてます。
[最後に]
自分の事情で言わせてもらえると、自分の経験点の稼ぎ場としてすごい活用させていただいてますので、ないと困ります(笑)月1〜2アクト単位で消化していくといい感じですし、キャストやアクトのインスピレーションであったり、データの使い方や演出について様々な知見を得ることができるので、ほんとうに有用だと思います。
もちろん、運営に過度な負担があるようであれば、なんらかの負荷軽減の施策はあってやむなしだと思いますが、何らかの形でコンテンツが残り、可能であれば緩やかに発展していくことを願う次第です。
2018/01/30 RizaSTAR