ニューロエイジに君臨する超巨大企業(メガコーポ)、千早とイワサキ。
彼らは光り輝やく衣装の裏に、りえきを得るための獰猛な牙を隠し持つ。
そしてその牙が、次世代IANUSを持つ少女をめぐり火花を散らす。
精鋭対精鋭。
二大企業によって集められたプロフェッショナル達による影の戦いが、今幕を開く。
トーキョーN◎VA The Detonation
『Shadow War』
運命の扉は開かれた、存分に戦うがいい。
■キャスト作成
本シナリオは、キャストが千早とイワサキの2つの勢力に分かれて戦う展開となる。キャスト1〜5は千早チーム、キャスト6〜10はイワサキチームとなる。
●推奨スタイル
本シナリオでは、推奨スタイルが複数提示される。参加するキャストは、提示されたどちらかのスタイルを必ず取得する必要がある。
キャスト1/キャスト6
エグゼク または クグツ:千早グループの企業工作員/イワサキグループの企業工作員
キャスト2/キャスト7
クグツ または カブト:千早重工後方処理課所属/イワサキ情報処理局所属
キャスト3/キャスト8
カゲ または チャクラ:フリーランス
キャスト4/キャスト9
カゼ または タタラ:フリーランス
キャスト5/キャスト10
ニューロ または フェイト:フリーランス
●キャストの人数が少ない場合
本シナリオは2〜10人用であるが、チーム同士の対決を想定するため、プレイヤーの数は偶数であることを推奨する。人数が少ないときは各チームの大きい番号のキャストから削るとする。
もしも、プレイヤーの数が奇数である場合、RLは少ない方のチームにゲストを追加する。ゲストはRLが操るが、公平に運用するため行動方針は所属するチームのプレイヤーたちに決定させる。
●レギュレーション
本シナリオでは、本格的なキャスト間戦闘が想定される。なるべく公平かつ、アクトを楽しくするため、以下の水晶レギュレーションを設ける。RLはキャストの作成前にどのようなレギュレーションであるかを事前に説明すること。
◆キャストの作成
本シナリオでは、キャストは新たに作成することを推奨する。これは、キャスト間の戦闘により、高い確率でキャストが死に至ること、本シナリオのシチュエーションに合わせてキャストを作成する方が勝利に近く、アクトを楽しめる可能性が高いからでる。
キャストの持ち込みを認める場合、上記を説明、また、レギュレーションから大きく逸脱しないデータであることを確認すること。
◆経験点
本シナリオでは、プレイヤーの持つ経験点は使用不可とする。代わりに本シナリオでのみ有効な経験点50点を与え、作成したキャストの成長や装備の取得を行うこと。余った経験点はプレアクト終了時に消滅する。経験点を残し、アクト中に使用することはできない。
◆キャストの成長
特技を含む技能レベルの上限は6とする。また、ブランチレベルの上限は3とする
また、本シナリオでは、スタイルチェンジを行ったキャストを使用することはできない。
◆《腹心》について
《腹心》はゲストの取得ではなく、1発の《黄泉還り》に相当する効果として扱う。
◆トループ、エニグマ、ファミリア
トループ、エニグマ、およびファミリアのデータは、本シナリオでは使用しない。上記に関する特技や装備などは取得しないこと。
◆シチュエーション
本シナリオのリサーチフェイズでは、千早側とイワサキ側の対決イベントが発生する。対決イベントの多くは、互いのチームからひとりしか登場できない。サポートに特化したキャストはイベントでの活躍が難しくなることがある。
また、イベントの中で、チェイスと社会戦が発生するものが存在する。
■キャスト間コネクション
キャスト間コネは、以下のとおり。
『キャスト1』→『キャスト2』→『キャスト3』→『キャスト4』→『キャスト5』→『キャスト1』
『キャスト6』→『キャスト7』→『キャスト8』→『キャスト9』→『キャスト10』→『キャスト6』
■ルール説明
本シナリオで展開されるキャスト同士の対決イベントについては、RLの裁量によって事前に説明されるべきか判断される。このため、RLは各自『WOR』P108にあるルールを説明するべきか判断し、説明を行う(あるいは行わない)こと。
■プレアクトの進行
●チーム編成
プレイヤーそれぞれを、千早チーム、イワサキチームへ振り分ける。くじ引きやジャンケンなどで振り分けるのも公平だが、参加者のプレイ経験やルールの習熟度に差がある場合、RLは公平になるようにチーム編成を任意で決めてもよい。
●ハンドアウト
それぞれのチームにハンドアウトを配布する。ハンドアウトを参考に、プレイヤーはどのキャストを担当するか決定する。
●キャスト作成
レギュレーションにしたがいキャストを作成する。個々のキャストの作成の前に、プレイヤーたちにチーム同士で相談をする時間を設けるとよい。また、キャスト感対立を行うシナリオであるため、ウェブ上の別々の掲示板や、あるいは別室をなどを利用して、キャストを作成するのがよいだろう。
RLはプレイヤーが作成したキャストをチェックし、レギュレーションに従っているか確認すること。
●キャスト紹介
本シナリオではキャスト同志の様々な対決が行なわれるため、互いのスタイルや能力、装備などはお互いに隠した状態で開始する。
キャスト紹介では、まず相手側チームに席を外してもらい、チームごとに行うとよい。アクトシートへの記入もこの時点で行う。アクトシートは2枚用意し、互いのチームのシートgあ見えないよう、チームごとに記入する。なお、RLは2枚のアクトシートからそれぞれ経験点を得ることができる。
双方のチームチーム内のキャスト紹介が終わったところで、改めて全員でキャスト紹介をする。この際には、スタイルを伏せて、ハンドルと設定の簡単な紹介をするだけでよい。
■アクトを開始する前に
●遊ぶ時の心構え
本シナリオでは、キャスト同志は対立する企業に属するチームとして、互いのチームで対決する。その中では、戦闘や妨害が発生することになる。
もちろん、対決は真剣に行うべきだ、その上で、もっとも重要なことは、本シナリオは「キャスト間の対立を、プレイヤー全員で楽しむ」ためのシナリオだということである。
それを忘れず、楽しんで勝負してほしい。
■シナリオ・ハンドアウト
ハンドアウトの内容がほぼ同一のキャストについては、ハンドアウトを1つにまとめている。キャスト1とキャスト6、キャスト2とキャスト7…が1つのハンドアウトにまとまっている。
(このため、イワサキチーム側の記述は、『WOR』本来の記述と厳密に言って異なるものになる)
組織名称やコネなど、異なる点については([千早チーム側]/[イワサキチーム側])のように記述してある。
(例: キミは、(千早重工後方処理課/イワサキ情報処理局)のエージェントだ。……)
キャスト1/キャスト6 推奨スタイル:エグゼク または クグツ
コネ:千早雅之/篁綾 推奨スート:スペード
キミは、(千早グループ/イワサキ・グループ)における企業間抗争のスペシャリストだ。今回の任務はIANUSの専門家クライン博士と、彼が開発した次世代IANUSの試作品を確保するというものだ。この任務の成否は、サイバーウェア市場における(千早/イワサキ)の命運を決める。しかし、同様に(イワサキ/千早)もこれらを手中に収めんと行動を開始している。彼らに対抗するため、キミは社内外のプロフェッショナルで編成した特別チームの作戦指揮を任された。
キャスト2/キャスト7 推奨スタイル:クグツ または カブト
コネ:フィーナ 推奨スート:クラブ
キミは、(千早重工後方処理課/イワサキ情報処理局)に所属する腕利きのエージェントだ。今回のキミの任務は、N◎VAで試作品が開発された次世代IANUSを奪取する作戦への参加だ。現在、この次世代IANUSの試作品は、開発したタタラの娘であるフィーナという少女につけられている。(イワサキ/千早)などの各企業も彼女を手に入れようと動いている中、キミは少女をエスコートし、無事に(千早/イワサキ)の庇護下に連れてこなければならない。
キャスト3/キャスト8 推奨スタイル:カゲ または チャクラ
コネ:篁綾/千早雅之 推奨スート:ダイヤ
(※:上記順序は誤植ではない)
キミは、(千早グループ/イワサキ・グループ)が行う次世代IANUS確保作戦における荒事担当として集められたプロフェッショナルのひとりだ。キミが今回の作戦に参加したのは、報酬が良いのはもちろん、何より相手が(イワサキ/千早)だということにある。かつて参加したビズにおいて、キミは何度となく(篁綾/千早雅之)を筆頭とする(イワサキ/千早)の連中に煮え湯を飲まされてきた。そんなキミにとって今回の仕事は、ヤツらにひと泡吹かせる絶好の機会なのだ。
キャスト4/キャスト9 推奨スタイル:カゼ または タタラ
コネ:クライン博士 推奨スート:クラブ
キミは、(千早グループ/イワサキ・グループ)が行う次世代IANUS確保作戦における輸送担当として集められたプロフェッショナルのひとりだ。今回の作戦目標であるクライン博士は、奇しくもキミの友人(旧知の仲)である。彼は次世代IANUS開発後、さまざまな企業から目を付けられ、姿を消してしまっていた。各企業から追われる彼に、安全な環境で研究を続けさせるためにも、(千早/イワサキ)のもとに来させるのが最善の選択といえるだろう。
キャスト5/キャスト10 推奨スタイル:ニューロ または フェイト
コネ:千早雅之/篁綾 推奨スート:ダイヤ
キミは、(千早グループ/イワサキ・グループ)が行う次世代IANUS確保作戦における情報担当として集められたプロフェッショナルのひとりだ。ニューロエイジ有数の大企業である(千早グループ/イワサキ・グループ)直々の指名と言う名誉以上にキミの興味をそそるのは、標的である次世代IANUSだ。(千早/イワサキ)の技術力で実用化されれば、ニューロエイジの生活はまた一歩進化する。其れを目にするためにも、仕事を成功させなければならない。
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