“復讐の魔弾”が放たれて、
男が一人路上で死んだ。
それは、5年前に終わったはずの事件。
罪の残滓は、いまだくすぶり続ける。
誰も真実を知らぬまま、復讐劇の幕が開く。
銃と銃が交差し、やがて真っ赤な華が咲く。
トーキョーN◎VA The Detionation
『復讐の交響曲』
誰も真実を知らぬまま───
運命の魔弾が放たれる。
このシナリオでは、以下のスタイル(職業)での導入を推奨しています。プレイヤー数が少ない場合は、PC番号の小さい導入を優先して使用します。
また、それぞれの導入の下には、このアクトで付加される設定や状況についても記述があるので注意してください。
5年前、マークを助けた
トーマス五十嵐と知り合い
マーダーインクの殺し屋
シャドウスパイダーという友人がいる
五十嵐重蔵の元同僚
この項では各導入に与えられるシナリオコネと、オープニングの状況について記述します。
依頼人の名はマーク。5年前、企業犯罪を告発した小さな英雄としてメディアに取り上げられたこともある少年だ。「また力を貸してほしい」と、彼は言った。トーマス五十嵐という探偵が殺され、その犯人を捜しているのだと。マークにとっては、兄のような存在だった。その復讐をしたい──マークはそう言った。
PS:マークを守る
「なぁ、僕が死んだら──いや、止めておくよ。これは僕の復讐だ」
トーマス五十嵐。あなたの友人であり、同業者だった男。過去に何があったのか、真実を見つけることを復讐と言い続けていた。だが、彼はある日、赤くいびつな弾丸にその胸を撃ち抜かれてストリートに血の華を咲かせた。いったい、何があったのか? 彼の最後の言葉が引っ掛かっていた。
PS:トーマスの死を調査する
噂を聞いた。マーダーインクのボス、“復讐の魔弾”クーゲルがストリートで男を殺した、というものだ。ドン・クーゲルは殺し屋としても一流だ。だが、しんだ男はヤクザもでチャイナマフィアでもない、ただの探偵。別にシンジゲートにかみついていたわけでもない。そんな男を、彼が殺す必要があるのだろうか。黙したままのボスの姿は、違和感があった。
PS:クーゲルの真意を知る
“シャドウスパイダー”。テラウェアのデータベースに侵入した時に苦渋を舐めさせられた凄腕のゲートキーパーであり、その後ウェブで出会い仲良くなった友人。だがある日、やけに淡々と別れを告げられて以来、“シャドウスパイダー”と会えなくなった。そして久し振りに反応があった日、アドレスに急行すると、赤い血の華の中に倒れる男の姿があった。
PS:シャドウスパイダーを捜す
ブラックハウンド生活安全課を定年で退職した、五十嵐重蔵。意外な形で再開することになった。先日、レッドエリアで殺された探偵、トーマス五十嵐の養父だった。だが、重蔵はなぜか事件や養子について語ろうとはしない。元隊員でありながら捜査に協力的でない重蔵に、隊内の風当たりは強い。何か深い事情があるようだが。
PS:五十嵐重蔵の真意を知る
このアクトでは、キャストがゲストの即死系神業で死亡するのを防ぐため、最低でも2個以上の防御系神業が必要になります。さらに1個の防御系神業があれば、ゲストを守ることができます。
以下の順で取得するしてください。
『カブト』→『フェイト』→『カブトワリ』→『ニューロ』→『イヌ』→『カブト』
・ゲストのクーゲル、五十嵐重蔵について、プレイヤーにある程度の知識があったほうが楽しめます。
・このセッションは『CGL』リプレイの「ナイト・アフター・ナイト」。『カブトSSS』収録のシナリオ「LITTLE HERO」の後日談となるシナリオです(具体的には5年経過しています)。特に『カブト』は、「LITTLE HERO」に参加したキャストであることが望ましいでしょう(参加していれば、どの導入でもかまいません)
・ハンドアウトにPSの記載がありますが、省いても全く問題ありません。